MDT(Mechanical Diagnosis & Therapy,マッケンジー法)は日本ではまだまだメジャーとは言い難い立場ではありますが、その主たる機関である国際マッケンジー協会世界約30カ国に支部を持ち、とくにアメリカやヨーロッパではセラピストが特に学びたい方法として認知されています。日本ではマッケンジー法という言葉は聞いたことがある方はいらっしゃるかもしれませんが、その本質を正確に伝えられていない事が多いように思います。マッケンジー法=うつ伏せで腰を反らせる体操というイメージはよくある誤解の一つです。たしかにうつ伏せで反る運動は代表的なエクササイズではありますが、それはMDTの中ではほんの一部分の要素に過ぎません。
今回はよくあるMDT(マッケンジー法)に対する誤解を紹介していきます。
①単なる一連のエクササイズ
エクササイズは重要な要素ではありますが、なによりMDTはクライアントの問題点を問診により評価し、それを検証し、その方にあった問題解決の方法を構築する一連の考え方なのです。エクササイズだけではなく、その方の生活を見直し、それに即した日常生活へのアドバイスなども行います。
②反らすエクササイズだけ
反らすエクササイズが効果的なケースが多いのは事実ですが、その方にあった方法を見つけていきます。
③早期に痛みなどの症状がなくなる人だけ。
多くの方が早期に改善がみられますが、時間をかけて治して行かなかれば行けないケースも存在します。
詳しくはNews一覧よりMDTの概要Part2をご覧ください。
④椎間板についての治療
椎間板に対しての治療を行っていると思っていらっしゃる方は一般の方においてはかなり勉強されている方だと思いますが、椎間板に対してのみ行っているわけではありません。そういった単一組織にアプローチしているわけではなく痛みなどの症状がどのように改善していくかに重きを置いていますので、どの組織に対してということはあまり重要視していません。
⑤繰り返し行う運動のみ
反復して行うエクササイズが有効なケースと持続的な姿勢保持が有効なケースどちらも存在します。
⑥心理的な影響や社会的な影響を無視している。
MDT(マッケンジー法)は歴史的にみても、かなり早い段階から心理社会的な要素を考慮して、アプローチを行っています。詳しくはNews一覧より「腰痛と心の関係」を参考にしてみてください。
⑦セラピストによる施術を行わない。
必要に応じてセラピストによる手技を活用します。しかし、オンライン診療においては、当然、徒手手技は活用はできませんが、ご自身で行える代替手段を検討します。
⑧腰痛に対してだけの治療
確かに腰痛治療として認知されていることが比較的多いのですが、腰痛に限らず、首、肩、肘、手首、手指、股関節、膝、足、足指、顎、頭痛に至るまでありとあらゆる関節に適応できる治療法です。
以上が多く見られるMDTに対する誤解です。MDTのセラピストは多角的にクライアントの訴え、症状をみて、その方にあったマネージメントを提供しております。こちらをご覧になっても、どのようなことを行うかわかりにくかったり、治療を行うことに対して興味はあるけど不安な点があるなどがございましたらFunctional Body Care JapanのHPのお問合せフォームよりご質問ください。
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