近年、腰痛と心理的な要素の関連性についての研究が進んでいます。ただし、以前のメディアで報道されたように、腰痛の原因のほとんどが心理的な問題によるものだというのは過剰な主張です。心理的な要素が強い人でも、身体的な問題が解決する過程で心理面の問題も改善することがあります。
2011年の研究によれば、身体的な改善が早期に見られる腰痛のタイプ(MDTによって判断された)の人々は、治療から5週間後や10週間後の評価で、恐怖回避思考や活動制限の自覚に改善が見られることが示されました。恐怖回避思考(Fear Avoidance Behavior)は、慢性腰痛の多くの人に見られる問題です。例えば、中腰になる際に腰を曲げずに膝だけを使うようにしたり、恐怖心を持ちながら毎回立ち上がる際に手を使ったりするような行動です。
心理的な影響は気分の落ち込みや不安などだけでなく、以前に診断された「ヘルニア」や「狭窄症」、「すべり症」といった診断名によって、「この動作は避けた方が良い」とか「完治しない」といった医療従事者からのアドバイスを受け、それに固執することも心理的な問題となり得ます。
MDTの認定セラピストは、一般の理学療法士と比較して、心理的な要素を考慮したアプローチを行えるという研究結果も存在します。さらにMDT Diplomaの研修では、心理的な影響についてより詳しく学び、実際に心理的な問題を抱えるクライアントの治療経験も豊富です。
もしもあなたが腰痛の原因を心の問題だと思い込んでおり、それによって諦めてしまっているようであれば、ぜひ一度MDTを試してみることをおすすめします。
精神的な問題が深刻で対処しかねる場合は専門医にご紹介させていただきます。
Functional Body Care Japan(三軒茶屋、国立、日野)
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